GCSとMCPを活用したBlogger画像投稿の自動化

公開日: 2026年7月27日

AIエージェント Blogger GCS MCP テック・効率化

Blogger APIを使って自動投稿する仕組みを構築したものの、「画像処理」がネックになっているという悩みをお持ちではないでしょうか。

今回は、Google Cloud Storage (GCS) を活用し、Markdown記事内に書かれたローカル画像のアップロードから、HTMLのURL置換までをAIに全自動でやらせる仕組みの構築方法を解説します。

Markdown内の画像が自動でWebP化されGCSへアップロードされるフローのイメージ図

【ソースコードの公開について】

本MCPサーバーのコードは、以下のGitHubリポジトリで公開しています。

👉 https://github.com/tai1mo/blogger-cli-mcp

はじめに:Blogger APIにおける画像投稿の壁

Blogger API v3には、実は「画像ファイルを直接アップロードする専用のエンドポイント」が存在しません。そのため、プログラムから画像を投稿しようとする場合、「どこか別の場所に画像をホストし、その公開URLを取得してHTML内の タグに埋め込む」というアプローチが必須になります。

なぜGCS(Google Cloud Storage)を選ぶのか

外部ホスティング先としてGoogle DriveやGoogle Photosを使う方法もありますが、リンク切れや仕様変更、トークン管理の煩雑さといったリスクがつきまといます。

そこで今回は、Bloggerと同じGoogleのインフラであり、直リンク(HTTPでの直接配信)が公式にサポートされているGoogle Cloud Storage (GCS) を採用します。

【重要】GCSバケットの構築と無料枠(Always Free)の適用条件

GCSは従量課金ですが、「Always Free(無料枠)」の条件を満たせば、個人ブログの画像置き場として実質無料で運用可能です。

  • ロケーション: 必ず「Region」の「us-central1(アイオワ)」「us-west1」「us-east1」のいずれかを指定してください。(※東京リージョンを選ぶと課金されます)
  • ストレージクラス: Standard
  • アクセス制御: 「均一(Uniform)」を選び、「公開アクセスの防止を適用する」のチェックは外します。(ブログ読者が見えるようにするため、後で allUsersStorage Object Viewer 権限を付与します)

※想定外のアクセス急増に備え、「予算とアラート」で月額100円等のアラートを設定しておくことを強く推奨します。

認証方式の選定:OAuth(Blogger)とADC(GCS)の違い

ここで、本システムの認証アーキテクチャについて重要な整理をします。

  • Blogger API: 個人アカウントのブログに代行投稿するため、「OAuth 2.0(client_secret.json)」を使用します。
  • GCS(今回): クラウドのインフラ(バケット)にアクセスするため、「サービスアカウントのJSONキー」を使うのが一般的ですが、昨今はセキュリティ(誤コミットによる漏洩や組織ポリシー制限)の観点から推奨されません。

そこで今回は、ADC(Application Default Credentials)という仕組みを採用します。ローカル環境(あなたのPC)のGoogle Cloud CLI(gcloud)にログイン状態を作っておくだけで、Pythonコード側にはパスワードやキーファイルを一切書かずに安全にアクセスできるモダンな手法です。

安全で簡単なADC認証の設定手順(JSONキー不要)

  1. ターミナルでgcloud CLIをインストールします(例: brew install --cask google-cloud-sdk)。
  2. gcloud init を実行し、対象のプロジェクトを選択します。
  3. gcloud auth application-default login を実行します。

ブラウザが開いて認証を許可すると、ターミナルに Credentials saved to file... と表示されます。これで準備は完了です!

画像アップロード&置換MCPツールの実装

ADCのおかげで、Python側は storage.Client(project=project_id) と書くだけでセキュアにGCSを操作できます。

これを応用し、MCPサーバーに新たなツール replace_html_images_with_gcs を追加します。このツールは、AIが以下の処理を裏側で全自動で行うためのものです。

  1. HTML内の タグのローカルパスを見つける。
  2. PythonのPillowライブラリを使って、WebP形式に変換し、長辺を最大1920pxにリサイズ(容量削減)。
  3. UUIDで一意のファイル名を生成し、GCSへアップロード。
  4. GCSの公開URLを取得し、HTMLの src 属性を書き換えて返す。

AIエディタのチャット画面で「記事をBloggerに投稿して」と指示するだけで、AIが自動的にこのツールを呼び出し、画像を一瞬で最適化・アップロードしてURLを置換した上で投稿してくれます。

まとめ

GCSとADC認証、そしてMCPを組み合わせることで、Bloggerにおける画像投稿の課題が解消できると考えています。安全かつシームレスに画像を処理できる仕組みを構築し、効率的なブログ運用を実現してください。

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